安全のレベル認識 今回の痛ましい事件で1970年代、暑い国に初の海外赴任 したことを思いだしました。 空港から建設中の工場に直行、夜10時に宿舎に戻ろうとし たら、外にT歩出たら即射殺だと言われ、機械の梱包材の上 で蚊に悩まされ汗にまみれて一夜を過しました。(戒厳令で夜 間外出禁止中の国でした) 続いての体験、製品納入先の工場全焼・加工委託先の倒産 で自社分の引き取り紛争・グループ会社オーナー約180億円 海外へ持ち逃げ、連鎖倒産で家族に不測の事態が予想され、 即帰国態勢で妻と子供の住宅待機・労働組合結成騒動で逆 ロックアウトに遭い、相棒に俺に何か起きたら日本大使館に直 行しろと告げ、説得を試みた事等々、日本では想定し難いこと に何回も遭遇しました。 今回の人質事件は個人や会社レベルの備えを超えた、カン トリーリスクです。他国と連携して十分な調査をし、日本を背負 う気持ちで海外で活躍する、企業戦士の安全に活かしていた だきたいと切に思います。 今年の成人式の議長挨拶で、地域を、日本を俯瞰する人にな って欲しいと言ったのは、虫の知らせだったのでしょうか。
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